| 右スティックの動かし方によってパンチを打ち分ける“トータル・パンチ・コントロール”の採用により、従来のボクシングゲームにはなかった、直感的、本能的な操作感覚を実現しているのが、このゲームの最大の特徴である。 従来のボクシングゲームでは、各ボタンにどのパンチが割り当てられているかを覚える必要があったし、プレイ中にも自分が打ちたいパンチをどういう操作で打つのかをいちいち思い出す必要があった。しかし、本物のボクサーが試合中に「右フックはどうやって打つんだっけ?」と考えるだろうか。もちろんそんなことはなく、ほぼ無意識的に打っている。それがこの『ファイトナイト2004』では可能なのである。 従来のボクシングゲームにありがちな、ただボタンを連打するようなプレイは『ファイトナイト2004』では通用しない。パーリング等の防御テクニック、パンチの打ち分けをしっかりできるようにならなければ試合にならないのである。そのようなシビアさも、このゲームの魅力の一つと言える。 用意されているモードは、CPUとの対戦や人間同士の対戦等が楽しめる“アーケードモード”、既存のボクサーまたは自分の創作したボクサーで25年のボクサー人生を楽しむことができる“キャリアモード”等。“キャリアモード”がこのゲームを楽しむ中心的なモードである。難を言うなら、“キャリアモード”でできることが、試合、トレーニング、ショッピング以外に、もう少しあれば良かったということか。 慣れるまでに時間を要するゲームではあるが、自分の腕の上達を実感できるため非常に楽しい。もちろん実在のボクサーが多数登場するので、ボクシングファンは買わない手はない。 『ファイトナイト2004』で初めて採用された“トータル・パンチ・コントロール”がメーカーの垣根を越え、様々な格闘技ゲームで採用されていくことを願うばかりである。 |