このゲームはもともとアメリカで発売されたものだそうで、スタッフもほとんどが外国の方です。 そのためか、どうも怪獣達の重量感や力強いイメージを損なう格好の悪い要素が多くなっています。 例えば敵や建物をつかんだ時、バンザイのようなポーズをして高々と頭上に持ち上げるのですが、この時の怪獣達の姿は何とも情けなく、苦笑いせざるを得ません。「vsキングギドラ」や「×メガギラス」のポスターの絵のように敵の体に組み付いて動きを封じるという感じにした方がはるかに自然だと思うのです。 また、トゲで覆われたアンギラスの背中を殴った時に痛そうに手を振り回したり、敵に尻尾で足払いをされた時にひるんで片足を上げ、もう片方の足で跳ね回ったりするのですが、これらも完全に怪獣達のイメージを損ねています。 前者は一瞬ビクッとひるむ、後者はバランスを崩し轟音と共に倒れ込む程度にしておけば、イメージを損ねることはないでしょう。 しかし決して欠点ばかりではありません。 大きく振りかぶってカマ状の腕で切りかかるガイガンの技、足で捕らえた敵を空中に放り出して凄まじい速さで体当たりするラドンの技などはかなりかっこいいものになっていますし、このゲーム用のオリジナル曲がほとんどの音楽もそれなりに映像と合っています。 また、対戦ステージ上の建物になかなか壊れないものが多いことも、建物を盾にして敵の熱線や光線を防ぐことができるという面白さにつながっています。 耐久力に差がある複数の建物をいかに使って身を守るかという駆け引きは単純ながら、独特の奥深さを持っています。 情けないひるみ方などに目をつぶれば、充分に楽しめる作品に仕上がっていると言えます。 |