| 製作者も語っている通り、「メタルギアソリッド」を意識したゲーム性になっているようで、ボス戦や一部のイベント的ミニゲーム(グライダーで山峡を滑空する内容なんだけど、激難です)を除いた場面では、潜入の要素が盛り込まれている。 僕はバットマンに関しては、ティム・バートン以降の映画作品でしか知らないので、詳しい設定などは分からないのだが、どうもバットマンは人を殺すことができないらしい。ので、ザコキャラも殺すわけにも行かず、パンチ、キックでダウンさせた後、手錠をかけなければ、すぐに復活してしまう。 中ボスクラス以上は、比較的パターンを把握しやすく攻略法を容易に見つけることが可能で、しかも体力がなくなるとムービーシーンに移行し、手錠をかける必要がないため、か???り楽だったりなんかする。 その点、ザコキャラは団体で現れ、こちらが持っていない飛び道具(機関銃など)まで所持しているので(実はバットマンも飛び道具を数種類ほど持っているようだけど、これが全く使えない。クリアするまでに一度もまともに使わなかった)、実はラスボスより強かったりなんかする。 で、ここが「メタルギアソリッド」的な要素を採用した最大のメリットであるわけだけど、画面右上に表示されるレーダー(マップ。最初から持っているものや途中で入手しなければならないものもあり)にザコキャラの位置と視界が表示されるので、それを見ながらこっそりと「忍び歩き」(「通常歩き」「忍び歩き」「しゃがみ歩き」の三パターンから選択可能。当然「通常歩き」は足音が響く)で後ろから近!づき、一発ダウンで、即施錠。こういった繊細な行動の繰り返しが要求される。さらにはどうも「メトロイドプライム」の影響も受けているようで、そのキャッチコピーである「目に見えるものだけを信じるな」にも忠実で、プレイヤーの視点が悪い場所が多く、さらには一人称視点で周囲を見回すためには明るい場所でも「Nightvision(暗視ゴーグル)」を装備しなければならない謎仕様で、ゲーム画面より右上のレーダーばかりを見て行動することになり、さらに潜入の要素に入れ込むことに…なってるのかな? と、とにかく、こっそりと一人ずつ敵を倒すというスパイ気分が存分に味わえる。それが「バットマン」の世界観に合っているのかはよく知らない。 プレイヤーの視線こそ悪いものの、いかにもなゴッサムシティなち?、ティム・バートンの映画に出てきそうな「バットマンのいる世界」の雰囲気の演出は抜群。さらにはオリジナルシナリオのため、映画に出て一般的にも馴染み深いキャラであるジョーカー、ミスターフリーズ、ポイズンアイビー、ブラックマスク、バットガール、ロビンなども総登場(全員友情出演だけど)。バットマンの小道具やバットモービル、薄暗い雲に投影されるバットマンのシンボルマークなど、細かいところにも「バットマン」の雰囲気を出そうという製作者側の努力が感じられる。しかも、いかにも僕の勝手なイメージ通りの「バットマン」らしいマルチエンディングのバッドエンドなど(どちらかというと、ゲームオーバーにはなるのだが、バッドエンドの方が話としては魅力的ですらある)、ストーリー性や世???観は及第点を与えても良いと思う。それから、体力回復アイテムやパワーアップアイテム、消耗品の補充アイテムなどを敢えてマップ上に配置しない、というのも世界観の演出の一環だと思うし、これは十分評価に値する(ちなみに上記アイテムは死んだ後のコンティニュー時にこちらが選択した分だけ支給される)。 ただし、無限コンティニュー可能&難易度の選択ができないため、二度目のプレイをしたくなるかというと…。この辺が残念。洋ゲーライクな見た目にしてはそれほど難しくもないので(多少ストレスが貯まる程度)、一度このゲーム版「バットマン」の世界観に浸ってみてはいかがだろうか? |